久留米絣の歴史

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久留米絣の創始者

 

久留米絣は、江戸時代の終わり頃、今から約200年前、井上 伝が考案しました。当時、まだ12~3才だった伝は、藍染めの古着の色あせたところが模様のように見えることに興味を持ち、この布を解いてみました。するとこの糸には点々と白い斑点がありました。これをヒントに白糸をくびり、藍で濃く染めて織ってみると、布の中に今までにない白い文様が現れたのです。これが久留米絣の始まりです。
伝は生涯にわたりこの織り方を多くの人々へ熱心に教え、久留米絣の発展につくしました。
その後、田中久重の板締絣、大塚太藏の絵絣、牛島ノシの小絣の技法など、多くの先人の発明や創意工夫によって、今日の久留米絣が完成しました。

井上 伝 肖像画

井上 伝

年表

 
1799 (寛政11年)

久留米絣創成

1813 (文化10年)

板締による絵絣考案

1839 (天保10年)

絵糸書による絵絣完成

1846 (弘化3年)

小絣の創成

1872 (明治5年)

初めて紡績糸を使用

1879 (明治12年)

阿波藍の移入始まる

1889 (明治22年)

久留米紡績設立

1901 (明治34年)

絣鑑定所設立

1932 (昭和7年)

絣鑑定所廃止

1938 (昭和13年)

国策により綿糸割当生産となる

1943 (昭和18年)

 綿糸割当廃止、久留米絣技術保存会発足

1944 (昭和19年)

技術保存のために綿糸特別提供を受ける

1946 (昭和21年)

終戦後第一回綿糸割当

1949 (昭和24年)

綿糸統制廃止により自由生産となる

1957 (昭和32年)

国の重要無形文化財に指定

1960 (昭和35年)

(財)久留米絣技術保存会設立

1976 (昭和51年)

重要無形文化財久留米絣技術保持者会発足

1989 (平成元年)

技術研修生事業開始

2012 (平成24年)

公益財団法人 久留米絣技術保存会へ名称移行